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瀬戸の旅~高松へ [きまま旅]

長かった残暑もなりを潜め、朝晩はすっかり過ごしやすくなった10月初旬

夜の東京駅は9番線にやって来ました。

はい、これに乗るためです。

21:50発、サンライズ・エクスプレス
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前回とは異なり、少し余裕をもってホームに上がります。

一応、人としての学習能力はあるのです。

発車30分前、早くも品川方面からサンライズが入線してきました。

クリーム色の車体にエンジの帯、否が応でも気分が盛り上がります。
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しかし相変わらすごい人気です。

日本人だけでなく、インバウンド旅行者にも大人気のようです。

あちこちで外国語が飛び交ってます。

あ~、昔ベトナムで寝台列車に乗ったのを思い出しました。

快適性は比較にならないけど、あれはあれで楽しかったなぁ♪

東京から岡山まで、サンライズ瀬戸7両とサンライズ出雲7両が連結されて運転されます。
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向かって左の大阪寄りがサンライズ瀬戸、右側がサンライズ出雲
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わりと老朽化している列車なので、あと何年運行するのかは未知数。

今のうちに乗っておいたほうが良いかもしれません。

少し時間があるので、売店で飲み物とおやつを調達してから乗り込みます。

今回乗車するのは、サンライズ瀬戸・高松行き
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前回のサンライズ出雲に乗ったあと、次は瀬戸に乗ろうと思っていたのです。

お部屋は、編成の後ろから2両目、進行方向左側、2階の最後尾の個室。

なんとこれ、出雲に行ったときと同じ部屋番号です。

あのときと同じ車両ではないかもしれませんが、なんたる偶然。
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部屋に入って荷物を置いていると、さっそく車掌が検札に回ってきました。

この時点ではまだ乗車していない人のほうが多くて、ほとんどの個室が不在のようです。

ホームで写真撮ってたり、途中駅から乗って来るのでしょうか。

発車前に検札してもらえたので、あとはお部屋でゆっくりと過ごせます。


定刻9:50、ゆっくりと東京駅9番線ホームを発車します。
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ホームの音がほとんど聞こえないので、唐突に動き出す感じです。

ですがとてもゆっくりとした動き出しなので、このあたり特急列車の貫禄を感じます。

この日は平日、夜10時近いのにまだたくさんの人が。
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お仕事お疲れ様でございます。

かくいうブログ主も、仕事帰りに乗り込んだのですけどね。

定時であがって一旦帰宅、シャワー浴びてからでも乗れてしまうのが寝台列車の良いところ。


東京を出てから、しばらく新幹線と並走。

これは回送列車ですね。
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新幹線はまだ運行している時間ですが、大阪行きはすでに終わっています。

大阪行は21時半くらいが最終ですから、どんなに行けても西は名古屋まで。

私も最終の名古屋行は出張で何度かお世話になりました。

目的地が名古屋でないときでも、名古屋で宿泊中継して移動するという。。

そうしないと朝イチでお客に着けないからなのですが、今はもうそんな出張は皆無ですね。

てか、出張自体が激減です。Teamsで済ましちゃうから。

良い時代なのか、味気ない時代なのか...


とか言っているうちに横浜に着きました。
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もう崎陽軒も閉まってる時間です。残念・・

横浜からも多くのお客さんが乗車してきたようです。

車内の通路が賑わっている様子でわかります。

ちなみに、この日のサンライズ号は瀬戸、出雲ともに満席とのことでした。

何度かアナウンスが入るのですが、空席狙いの乗車を牽制しているのかな?


今夜のお供はワインと檸檬サワー
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寝台列車の中で飲むのって、ほんとに贅沢な気分です。

旅情と相まって美味しさ倍増。

しかも、この白ワインがめちゃ美味しかった

これに崎陽軒のシューマイがあれば・・

くっ、



おはようございます、岡山県内を走行中です。

車内アナウンスで目覚めると、まさにサンライズ!
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気持ちのいい朝日を浴びながら、列車は岡山市街へと入って行きます。
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6:28分、岡山駅に到着しました。

ここではサンライズ瀬戸とサンライズ出雲の切り離し作業が行われます。

あいかわらず、このまわりは人だかりができてます。
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でも、切り離されるその瞬間は見れません。

切り離しと同時にサンライズ瀬戸は岡山駅を発車していきます。

その瞬間を見るということは、すなわち列車に置いて行かれることを意味します。

切り離しの瞬間を見られるのは、サンライズ出雲の乗客だけです。

というわけで早々に自分の部屋へ戻ります。


6:33分、列車は岡山駅を発車します。
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岡山を出ると、サンライズ瀬戸は宇野みなと線に入り、朝日の中の岡山平野を駆け抜けていきます。
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茶屋町から瀬戸大橋線に入り、岡山の次の停車駅「児島」には、6:52分に停車

このあたりから車窓に瀬戸内海が見えてきます。
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そして、いよいよサンライズ瀬戸のハイライト、瀬戸大橋を渡ります。

朝日を浴びながらゆっくりと、轟音をたてて渡っていく様をベッドでくつろぎながら見る贅沢。
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瀬戸大橋は本州と四国を結ぶ3ルートの1つですが、たしか一番最初に開通したルートですよね。

そして3つのルートの中で唯一、鉄道で渡れるのがこの瀬戸大橋。

大橋といっても一本の橋ではなく、島々を結ぶ大小10の橋で構成されているのですね。

先のほうを見ると次の橋、さらにその先の橋が見えます。
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瀬戸大橋は鉄道の上が高速道路になっている2層構造で、そちらのほうは島に降りる道路が整っていたりします。

この橋ができる前は船だけが唯一の交通機関だったのでしょうね。
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白っぽい点々はガラスの汚れです。

夜間に少し雨が降ったみたいで、ちょっと汚れが・・


最近ではしまなみ海道が有名ですが、こと海を渡る感じは瀬戸大橋が一番ではないかと。

ま、歩いたり自転車で渡ったりはできないのですけどね。

反対側の部屋からの眺めも気になりますが、朝日の拝めるこちら側でよかったかもしれません。
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普通列車ではなくサンライズ号だからなのかもしれませんが。この感動はひとしおです

しかし、朝日がまぶしすぎて目をまともに開けていられません。
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10個もの橋があったようには見えませんでしたが、瀬戸内海を渡りきって四国へ上陸します。
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上を走っていた高速道路とはここでお別れ。
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列車はほぼ90度ターンして、終着高松の手前の最後の停車駅、坂出を目指します。
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坂出に到着する寸前、素敵な庭園が見えました。
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なんかこのあたり、こんな感じのこんもりした山が多い、独特な地形ですね。
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午前7時半少し前、サンライズ瀬戸は定刻に高松駅構内へと滑り込みます。
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晴れて高松駅のホームに降り立ちました。

いや~、やっぱり快適過ぎます、サンライズ号。
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そして、なによりもこの到着したときの清々しさと高揚感。

まさに、寝台列車ならではのものですね。

隣のホームは特急「いしづち」かな?
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まだまだこれからも走り続けて欲しい寝台列車です。

東京から約10時間、とても快適な旅を提供してくれたサンライズ瀬戸、と乗務員さん。
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もしまた乗るとしたら、出雲より瀬戸を選ぶと思います。

やっぱり早朝の瀬戸大橋の眺めは印象的。

日が昇り過ぎるとあれなので、春先と初冬のあたりが一番なのかな?


ここ高松は行き止まりの駅。

この先に線路は延びていません。
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東京駅を金曜日と土曜日、あとハイシーズンの期間に発車するサンライズ瀬戸は、ここ高松から来た道を戻るように、琴平まで延長運転されるのですね。

私が乗ったのはオフシーズンの木曜日発の列車なので、高松止まりです。
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高松駅の改札を出てからホームを見たところ。

コンコースからすぐに列車があるのが、まるでヨーロッパの駅のようです。
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外観もなんだか可愛らしい、JR四国の高松駅
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ついに来た~、高松!

天気も良いし、良い一日になりそうな予感♪
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タグ:瀬戸の旅
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