山陰~北陸・日本海沿いの旅12(富山編) [きまま旅]
朝8時、兼六園
開門一番に行けば人も少なく、静かな朝のひとときが過ごせると思ったのですが・・
どしゃ降りの雨!!
静かな朝のひとときどころか、激しい雨音がすべてを打ち砕いてくれました。
あまりに雨粒が大きいので、池の水面はしぶきでまるで白煙があがったかのよう。
雨で鴨も動けません。
まあ、ただ単に眠いだけかもしれませんが..
たまらず、屋根のあるところを見つけて避難します。
少し小降りになったかな?
12月に入ったばかりとはいえ、さすがに紅葉には遅いようです。
9時きっかり、成巽閣の門が開きました。
というか、朱色の門の写真を撮ろうとしていたら開けられてしまった・・
前田藩ゆかりの成巽閣。時間があれば見学したかったのですが叶わず。
老木なのか、支えが無ければ倒れそうな松。
なんとか雨が止んでくれたので、しばらく園内を散策します。
スカッと晴れるか風情ある雪ならまだしも、雨は観光客泣かせです。
観光バスでも到着したのか、9時を過ぎたとたんに人がどっと増えてきました。
ザワザワしだしたのを機に、兼六園をあとにします。
路線バスで金沢駅に戻ってきました。
この位置から見ると、鼓門が金沢駅の屋根に完全に埋没してしまっています。
駅の屋根があまりに大きすぎる気もします。
いったんホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウトをします。
この旅最後の都市、富山へ移動します。
金沢から富山へは、旧在来線の「IRいしかわ」、富山県内は「あいの風とやま鉄道」となりますが、直通で1,240円。
新幹線だと2,860円かかりますが、乗車券は持っているので新幹線特急券のみ1,870円。
時間で比較すると、IRいしかわ+あいの風とやまの1時間に対し、新幹線は23分と約1/3の所要時間。
もし乗車券を持っていなければ新幹線は使いませんでしたが、ここは新幹線で移動します。
金沢から富山までは、優等列車順に「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の3種類があります。
ただし「かがやき」は全席指定なのでパスします。(指定席だと少し高いから)
自由席のある「はくたか」か「つるぎ」となります。
次の発車は、10:34発の「つるぎ」706号、富山行
「つるぎ」は金沢が始発で、高岡、富山のわずか3駅間の運行です。(2022年現在)
これって、運行する必要性あるのですかね?
かなり疑問です。
「つるぎ」にもグランクラスは連結されていました。
グランクラスに乗れるような人間になりたいものです。
私は当然自由席。車内はガラガラで誰も乗っていません。
この車両は貸し切り状態です。(荷物はブログ主のもの)
他の車両も、1車両に乗客が一人乗っているかどうかという状態でしたので、4両編成くらいで十分な気がしますけど。
まぁそれはさておき、久々に買ったスタバのカフェラテを飲みながら発車を待ちましょう。
節約のためスタバから遠ざかっていたのですが、旅行中はついつい気が緩んでしまいます。
あー、至福の時間。
北陸新幹線「つるぎ」が動き出しました。
雨雲から逃げるようにして東へ移動します。
11時ジャスト、コーヒーを飲み終わるどころか、まだ温かいうちに富山に到着してしまいました。
はやっ!
もうちょっと乗っていたかったです..
こうなると、あまり速いのも考えものですね。
スピードと引き換えに失うものもありますから。
それは ”旅情”
いま国内で旅情を感じられる移動手段はなんでしょう。
ローカル線か、夜行の高速バスか、はたまたフェリーか。
まあ、それらも確かに旅情はあります。
しかし、やはり寝台列車の旅情が一番かもしれません。
移動コストだけでいえば必ずしも安くはないサンライズの予約がなかなか取れないのも、多くの人が旅情を求めている証なのかもしれません。
あっという間に着いた富山駅。
駅前のホテルに荷物を預けたらさっそく観光です。
富山と言えば、言わずと知れたLRT。
富山駅構内、観光案内所のすぐ後ろに路面電車の乗り場があります。
普通に通路のように見えますが。
電車が来るとライトが光ってお知らせ。
遮断器とかはありません。
珍しいので観光客と思しき人は写真を撮ります。当然私も撮ります。
やっぱり路面電車のある都市って、なんかわくわくしますね。
宇都宮にもできるようなので、営業開始したら餃子でも食べるついでに乗りにいきましょう。
富山の路面電車には後で乗るとして、まずは「あいの風とやま鉄道」で移動します。
北陸新幹線ができて三セクになった並行在来線です。
富山から25分、やって来たのは魚津駅。
駅の反対側の海側へ出たいのですが、どこを探しても跨線橋のようなものが無い..
はて?
気が付かなかったけど、地下通路でもあったのか?
ちょうど駅前に観光案内所があったので、道案内を頼みましょう。
ここの観光案内所、すごくアットホームな雰囲気でスタッフもとても温かったです。
ちょうどこの日はワールドカップの日本対スペイン戦が行われた日。
くつろいでいたおじさんが熱心にスペイン戦の話題を振ってきます。
スペイン戦見たか? 観なかったのか? あんな歴史的ゲームだったのに?
はい、すみません。
観光に支障をきたすので夜更かしはできないのです..
たじろぐ私を救うため、さえぎるように女性スタッフが道案内をしてくれます。
夫婦でやってるのかな?
魚津を訪れる機会があれば、是非立ち寄ってみてください。
ホスタビリティはピカイチです。
教えてもらったとおり線路沿いをてくてく歩き、ガード下をくぐって反対側へ抜けます。
15分ほど歩くとへんてこな建築物が見えてきました。
たどり着いたのは、魚津埋没林博物館
へんてこな建物とは道路を挟んだ反対側が博物館の入り口です。
建物が道路を挟んで建っているので、道路の下をくぐって博物館側へ抜けます。
変な建築物の屋上にやって来ました。
展望台でした。
魚津市街が一望できます。
ちょっと雲が多かったので遠くまでは見えませんでしたが、晴れていれば立山連峰が見えるはずです。
反対側は富山湾。
正面に見えるのは、前日に訪れた能登半島。
おっと、展望を楽しむために来たのではありませんでした。
ここは埋没林博物館。
埋没林とは、昔あった森林がなにがしの理由で海底や地中に埋まってしまったものです。
魚津埋没林は国の天然記念物でもあるのですね。
水に浸すことでその状態を保存しています。
とても神秘的。
魚津港整備時に発見されたようですが、当時の日本は開発最優先だっただろうに、このように保存されたのは珍しいのではないでしょうか。
いまならもっと広範囲で保存されることになったとは思いますが。
帰りはあいの風とやま鉄道ではなく、富山地方鉄道で戻ります。
博物館から少し歩いて電鉄魚津駅にやってきました。
富山地方鉄道は、宇奈月温泉や立山アルペンルートで有名な立山への路線がある鉄道です。
魚津駅に降りたときから思っていたのですが、この水色のキャラクターは何なのか?
調べてみると、ミラたんという魚津のイメージキャラのようです。
魚津は蜃気楼(ミラージュ)の街ですもんね。
頭の上のでこぼこは、蜃気楼で浮かび上がった建物や鉄塔なのでしょうかね。
富山駅から魚津までは単線の富山地方鉄道と、あいの風とやま鉄道(複線)が並走しています。
となれば、どちらにも乗ってみたくなります。
この先の魚津駅から分かれ、あいの風は日本海沿いに新潟県から「日本海ひすいライン」に。
富山地方鉄道は宇奈月温泉へと向かいます。
宇奈月温泉からは黒部峡谷鉄道に連絡しているわけですが、そうやすやすとは行けない、国内でも屈指の秘境地帯ですね。
電車がやって来ました。
おや、どこかで見たことのあるような??
あっ、東急の車両だ!
こちらは、元京阪電鉄の特急車両のようです。
このほかにも、西部電鉄のレッドアローで使用されていた車両などが活躍しているようです。
元東急の車両を途中下車します。
ワンマンなので基本的には運転席に近い一番前のドアから下車しないといけないのですが、なぜか先頭車両後方のドアも開いてしまうため、そこから下車した乗客を運転士が大声で引き留めて清算していました。
降りたのは滑川(なめりかわ)駅
ホームの名所案内には、ホタルイカ群游海面、蜃気楼、ほたるいかミュージアムとあります。
蜃気楼が一番見てみたいですが、ホタルイカの群游も見てみたいですね~
駅の反対側(海側)へは、プレハブ小屋のような駅舎の脇にある地下道を通ります。
海側にはあいの風とやま鉄道の滑川駅があるのですが、そちらは普通に立派です。
その落差がすごい..
海岸までは少し距離があるのですが、歩道のタイルにほたるいかがあしらわれているのでそれを見ながら歩くと暇つぶしになります。
駅から10分ほど歩いて着いたのは、ほたるいかミュージアム。
時間が遅くなっちゃったけど、まだ入れるかな?
・・・
なんと!
時期じゃないので、肝心のほたるいかの生体はいないそうです。
ちょうどゴールデンウィーク前後が最盛期らしく、その時期以外は映像展示だけになるそう。
;つД`)
はるばる来たのに。
富山湾に沈みゆく夕陽が心に沁みる..
意気消沈して富山駅に戻ってきました。
時刻は17時を回ったばかりですが、12月に入り日が暮れるのもすっかり早くなりました。
(記事を書くのが遅いのでタイムリーではありませんが)
富山駅前広場のイルミネーション
夕食にはまだ早いので、一旦ホテルに戻ってチェックインをします。
最終日のホテルは富山駅前と立地のよいエクセル東急
ロビーはすっかりクリスマス仕様です。
チェックインを済ませてエレベータで客室フロアに上がると、壁一面に飾られた素敵な写真が出迎えてくれます。
早朝から動きっぱなしだったので少し疲れました。
少しお部屋で休みましょう。
富山市街地の夜景がきれいに見えます。
富山駅に出入りする路面電車も、まるでミニチュアが動いているようです。
じつはこのホテル、朝食会場のレストランが最上階にあり、大きな窓から雪をいただいた立山連峰が見渡せるという抜群の眺望が楽しめます。
さらに朝食ではプレーンオムレツが選べるのですが、チョイスした紅ズワイ蟹オムレツがただでさえ美味しいのに、眺望がこれを3倍美味しくしてくれるのです。
お勧めホテルです。
さて、一休みしたらお腹が空きました。
富山といったら、あれですよ、あれ。
富山寿司
そうです、この日一番のメインイベントは富山寿司を食べること。
でもお店を知らないので、ホテルのフロントスタッフにお勧めのお店を教えてもらいます。
念のため事前に電話をして空席確認をしてみます。
ちょうど金曜日の夜ということもあり、1軒目の美乃鮨さんは予約でいっぱいとのことで撃沈。
2軒目は大丈夫とのことで、訪れる時間を連絡してからお店へ向かいます。
南富山行の路面電車に乗り、荒町という電停で降ります。
頼りはホテルスタッフにもらった1枚の地図だけ。
大きな通りを東へ川に向かって歩き、橋を渡らずに手前の路地を進んだところにあるお店。
少し迷いましたが、なんとか見つけることができました。
えび寿司さん
店内は通路を挟んでカウンターとお座敷席、奥のほうにもお座敷があるようです。
私はカウンターで。
まずはっと・・
お寿司を注文して、それまでの繋ぎを悩んでいると、あと一皿だけあるという鯛の昆布締めをお勧めされました。
それは是非いただきましょう♪
鯛の昆布締め
おろしショウガとワサビ、半々で味わいます。
美味しい~!
こんなにうまいものを前にしたら、日本酒を飲みたくなってしまうではないか。
しかし、普段日本酒をあまり飲まないブログ主。
なにを頼んでよいやら、いまいちわかりません。
こういうときは店員さんを頼りましょう。
だって、相手はプロですから。
チョイスしてくれたのは、こちらのお酒。
勝駒(冷酒)
グラスにピントを合わせるつもりが、酒瓶にいってしまった・・
日本酒に疎いブログ主は全く存じあげなかったのですが、けっこうなお酒のようでして。
醸造量が少ないため近年は入手するのも難しいらしく、このお店でも残すはこの一本だけ。
しばし瓶を前に飲んでいると、隣に座っていた女性客が「あっ、勝駒あるんだ~♪」と、嬉しそうに注文していました。
え?そんなに有名なお酒なのですか?
最初の印象は、え!、なにこれ、日本酒!?
日本酒とは思えないくらいにフルーティ。
しかも軽やかで相当飲みやすい。
それはもうお米からできているとは思えないほどフルーティで、正直びっくりなお酒です。
ふぅ、
言葉が出ない・・
そして待望の富山寿司
上にぎりをお皿で出してもらいました。
少しアングルを変えて。
うひょーっ!(心の声)
もうね、下手な感想は書きません(書けません)
百聞は何とか言うでしょ。
食べてみて、現地で。
そして、2杯目も店員さんに選んでもらった銘柄。
羽根屋の出羽燦々
勝駒のようなフルーティさには少し欠けるけど、逆に芳醇な香り。
軽やかではあるけど、どっしりした土台も感じられるお酒。
じっくりとちびちび飲みたいお酒。
少しだけ辛口
お寿司の合間に一口含めば、ネタの風味が一層口いっぱいに広がり、そしてリフレッシュ。
お寿司と日本酒、素晴らしい食文化です。
ビバ、日本!
お腹も心も満たされて、ホテルへ帰ります。
本当に来てよかった~
教えてくれたホテルスタッフに感謝です。
でも一つだけ後悔。
”特上”にぎりにしとけばよかったー!
最後は夜の路面電車の車窓から。
古い路面電車の重そうに動く音と雰囲気が好きです。
富山の街を走り抜けます。
金曜日の夜にしては人通りが少ない気がする富山の街。
ホテルの前を通り過ぎ、富山駅前の交差点を曲がっていきます。
終点の富山駅に到着。
富山駅から先は、岩瀬浜へ行く路線に接続します。
時刻は22:30。
今夜は良い夢が見られそう♪
開門一番に行けば人も少なく、静かな朝のひとときが過ごせると思ったのですが・・
どしゃ降りの雨!!
静かな朝のひとときどころか、激しい雨音がすべてを打ち砕いてくれました。
あまりに雨粒が大きいので、池の水面はしぶきでまるで白煙があがったかのよう。
雨で鴨も動けません。
まあ、ただ単に眠いだけかもしれませんが..
たまらず、屋根のあるところを見つけて避難します。
少し小降りになったかな?
12月に入ったばかりとはいえ、さすがに紅葉には遅いようです。
9時きっかり、成巽閣の門が開きました。
というか、朱色の門の写真を撮ろうとしていたら開けられてしまった・・
前田藩ゆかりの成巽閣。時間があれば見学したかったのですが叶わず。
老木なのか、支えが無ければ倒れそうな松。
なんとか雨が止んでくれたので、しばらく園内を散策します。
スカッと晴れるか風情ある雪ならまだしも、雨は観光客泣かせです。
観光バスでも到着したのか、9時を過ぎたとたんに人がどっと増えてきました。
ザワザワしだしたのを機に、兼六園をあとにします。
路線バスで金沢駅に戻ってきました。
この位置から見ると、鼓門が金沢駅の屋根に完全に埋没してしまっています。
駅の屋根があまりに大きすぎる気もします。
いったんホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウトをします。
この旅最後の都市、富山へ移動します。
金沢から富山へは、旧在来線の「IRいしかわ」、富山県内は「あいの風とやま鉄道」となりますが、直通で1,240円。
新幹線だと2,860円かかりますが、乗車券は持っているので新幹線特急券のみ1,870円。
時間で比較すると、IRいしかわ+あいの風とやまの1時間に対し、新幹線は23分と約1/3の所要時間。
もし乗車券を持っていなければ新幹線は使いませんでしたが、ここは新幹線で移動します。
金沢から富山までは、優等列車順に「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の3種類があります。
ただし「かがやき」は全席指定なのでパスします。(指定席だと少し高いから)
自由席のある「はくたか」か「つるぎ」となります。
次の発車は、10:34発の「つるぎ」706号、富山行
「つるぎ」は金沢が始発で、高岡、富山のわずか3駅間の運行です。(2022年現在)
これって、運行する必要性あるのですかね?
かなり疑問です。
「つるぎ」にもグランクラスは連結されていました。
グランクラスに乗れるような人間になりたいものです。
私は当然自由席。車内はガラガラで誰も乗っていません。
この車両は貸し切り状態です。(荷物はブログ主のもの)
他の車両も、1車両に乗客が一人乗っているかどうかという状態でしたので、4両編成くらいで十分な気がしますけど。
まぁそれはさておき、久々に買ったスタバのカフェラテを飲みながら発車を待ちましょう。
節約のためスタバから遠ざかっていたのですが、旅行中はついつい気が緩んでしまいます。
あー、至福の時間。
北陸新幹線「つるぎ」が動き出しました。
雨雲から逃げるようにして東へ移動します。
11時ジャスト、コーヒーを飲み終わるどころか、まだ温かいうちに富山に到着してしまいました。
はやっ!
もうちょっと乗っていたかったです..
こうなると、あまり速いのも考えものですね。
スピードと引き換えに失うものもありますから。
それは ”旅情”
いま国内で旅情を感じられる移動手段はなんでしょう。
ローカル線か、夜行の高速バスか、はたまたフェリーか。
まあ、それらも確かに旅情はあります。
しかし、やはり寝台列車の旅情が一番かもしれません。
移動コストだけでいえば必ずしも安くはないサンライズの予約がなかなか取れないのも、多くの人が旅情を求めている証なのかもしれません。
あっという間に着いた富山駅。
駅前のホテルに荷物を預けたらさっそく観光です。
富山と言えば、言わずと知れたLRT。
富山駅構内、観光案内所のすぐ後ろに路面電車の乗り場があります。
普通に通路のように見えますが。
電車が来るとライトが光ってお知らせ。
遮断器とかはありません。
珍しいので観光客と思しき人は写真を撮ります。当然私も撮ります。
やっぱり路面電車のある都市って、なんかわくわくしますね。
宇都宮にもできるようなので、営業開始したら餃子でも食べるついでに乗りにいきましょう。
富山の路面電車には後で乗るとして、まずは「あいの風とやま鉄道」で移動します。
北陸新幹線ができて三セクになった並行在来線です。
富山から25分、やって来たのは魚津駅。
駅の反対側の海側へ出たいのですが、どこを探しても跨線橋のようなものが無い..
はて?
気が付かなかったけど、地下通路でもあったのか?
ちょうど駅前に観光案内所があったので、道案内を頼みましょう。
ここの観光案内所、すごくアットホームな雰囲気でスタッフもとても温かったです。
ちょうどこの日はワールドカップの日本対スペイン戦が行われた日。
くつろいでいたおじさんが熱心にスペイン戦の話題を振ってきます。
スペイン戦見たか? 観なかったのか? あんな歴史的ゲームだったのに?
はい、すみません。
観光に支障をきたすので夜更かしはできないのです..
たじろぐ私を救うため、さえぎるように女性スタッフが道案内をしてくれます。
夫婦でやってるのかな?
魚津を訪れる機会があれば、是非立ち寄ってみてください。
ホスタビリティはピカイチです。
教えてもらったとおり線路沿いをてくてく歩き、ガード下をくぐって反対側へ抜けます。
15分ほど歩くとへんてこな建築物が見えてきました。
たどり着いたのは、魚津埋没林博物館
へんてこな建物とは道路を挟んだ反対側が博物館の入り口です。
建物が道路を挟んで建っているので、道路の下をくぐって博物館側へ抜けます。
変な建築物の屋上にやって来ました。
展望台でした。
魚津市街が一望できます。
ちょっと雲が多かったので遠くまでは見えませんでしたが、晴れていれば立山連峰が見えるはずです。
反対側は富山湾。
正面に見えるのは、前日に訪れた能登半島。
おっと、展望を楽しむために来たのではありませんでした。
ここは埋没林博物館。
埋没林とは、昔あった森林がなにがしの理由で海底や地中に埋まってしまったものです。
魚津埋没林は国の天然記念物でもあるのですね。
水に浸すことでその状態を保存しています。
とても神秘的。
魚津港整備時に発見されたようですが、当時の日本は開発最優先だっただろうに、このように保存されたのは珍しいのではないでしょうか。
いまならもっと広範囲で保存されることになったとは思いますが。
帰りはあいの風とやま鉄道ではなく、富山地方鉄道で戻ります。
博物館から少し歩いて電鉄魚津駅にやってきました。
富山地方鉄道は、宇奈月温泉や立山アルペンルートで有名な立山への路線がある鉄道です。
魚津駅に降りたときから思っていたのですが、この水色のキャラクターは何なのか?
調べてみると、ミラたんという魚津のイメージキャラのようです。
魚津は蜃気楼(ミラージュ)の街ですもんね。
頭の上のでこぼこは、蜃気楼で浮かび上がった建物や鉄塔なのでしょうかね。
富山駅から魚津までは単線の富山地方鉄道と、あいの風とやま鉄道(複線)が並走しています。
となれば、どちらにも乗ってみたくなります。
この先の魚津駅から分かれ、あいの風は日本海沿いに新潟県から「日本海ひすいライン」に。
富山地方鉄道は宇奈月温泉へと向かいます。
宇奈月温泉からは黒部峡谷鉄道に連絡しているわけですが、そうやすやすとは行けない、国内でも屈指の秘境地帯ですね。
電車がやって来ました。
おや、どこかで見たことのあるような??
あっ、東急の車両だ!
こちらは、元京阪電鉄の特急車両のようです。
このほかにも、西部電鉄のレッドアローで使用されていた車両などが活躍しているようです。
元東急の車両を途中下車します。
ワンマンなので基本的には運転席に近い一番前のドアから下車しないといけないのですが、なぜか先頭車両後方のドアも開いてしまうため、そこから下車した乗客を運転士が大声で引き留めて清算していました。
降りたのは滑川(なめりかわ)駅
ホームの名所案内には、ホタルイカ群游海面、蜃気楼、ほたるいかミュージアムとあります。
蜃気楼が一番見てみたいですが、ホタルイカの群游も見てみたいですね~
駅の反対側(海側)へは、プレハブ小屋のような駅舎の脇にある地下道を通ります。
海側にはあいの風とやま鉄道の滑川駅があるのですが、そちらは普通に立派です。
その落差がすごい..
海岸までは少し距離があるのですが、歩道のタイルにほたるいかがあしらわれているのでそれを見ながら歩くと暇つぶしになります。
駅から10分ほど歩いて着いたのは、ほたるいかミュージアム。
時間が遅くなっちゃったけど、まだ入れるかな?
・・・
なんと!
時期じゃないので、肝心のほたるいかの生体はいないそうです。
ちょうどゴールデンウィーク前後が最盛期らしく、その時期以外は映像展示だけになるそう。
;つД`)
はるばる来たのに。
富山湾に沈みゆく夕陽が心に沁みる..
意気消沈して富山駅に戻ってきました。
時刻は17時を回ったばかりですが、12月に入り日が暮れるのもすっかり早くなりました。
(記事を書くのが遅いのでタイムリーではありませんが)
富山駅前広場のイルミネーション
夕食にはまだ早いので、一旦ホテルに戻ってチェックインをします。
最終日のホテルは富山駅前と立地のよいエクセル東急
ロビーはすっかりクリスマス仕様です。
チェックインを済ませてエレベータで客室フロアに上がると、壁一面に飾られた素敵な写真が出迎えてくれます。
早朝から動きっぱなしだったので少し疲れました。
少しお部屋で休みましょう。
富山市街地の夜景がきれいに見えます。
富山駅に出入りする路面電車も、まるでミニチュアが動いているようです。
じつはこのホテル、朝食会場のレストランが最上階にあり、大きな窓から雪をいただいた立山連峰が見渡せるという抜群の眺望が楽しめます。
さらに朝食ではプレーンオムレツが選べるのですが、チョイスした紅ズワイ蟹オムレツがただでさえ美味しいのに、眺望がこれを3倍美味しくしてくれるのです。
お勧めホテルです。
さて、一休みしたらお腹が空きました。
富山といったら、あれですよ、あれ。
富山寿司
そうです、この日一番のメインイベントは富山寿司を食べること。
でもお店を知らないので、ホテルのフロントスタッフにお勧めのお店を教えてもらいます。
念のため事前に電話をして空席確認をしてみます。
ちょうど金曜日の夜ということもあり、1軒目の美乃鮨さんは予約でいっぱいとのことで撃沈。
2軒目は大丈夫とのことで、訪れる時間を連絡してからお店へ向かいます。
南富山行の路面電車に乗り、荒町という電停で降ります。
頼りはホテルスタッフにもらった1枚の地図だけ。
大きな通りを東へ川に向かって歩き、橋を渡らずに手前の路地を進んだところにあるお店。
少し迷いましたが、なんとか見つけることができました。
えび寿司さん
店内は通路を挟んでカウンターとお座敷席、奥のほうにもお座敷があるようです。
私はカウンターで。
まずはっと・・
お寿司を注文して、それまでの繋ぎを悩んでいると、あと一皿だけあるという鯛の昆布締めをお勧めされました。
それは是非いただきましょう♪
鯛の昆布締め
おろしショウガとワサビ、半々で味わいます。
美味しい~!
こんなにうまいものを前にしたら、日本酒を飲みたくなってしまうではないか。
しかし、普段日本酒をあまり飲まないブログ主。
なにを頼んでよいやら、いまいちわかりません。
こういうときは店員さんを頼りましょう。
だって、相手はプロですから。
チョイスしてくれたのは、こちらのお酒。
勝駒(冷酒)
グラスにピントを合わせるつもりが、酒瓶にいってしまった・・
日本酒に疎いブログ主は全く存じあげなかったのですが、けっこうなお酒のようでして。
醸造量が少ないため近年は入手するのも難しいらしく、このお店でも残すはこの一本だけ。
しばし瓶を前に飲んでいると、隣に座っていた女性客が「あっ、勝駒あるんだ~♪」と、嬉しそうに注文していました。
え?そんなに有名なお酒なのですか?
最初の印象は、え!、なにこれ、日本酒!?
日本酒とは思えないくらいにフルーティ。
しかも軽やかで相当飲みやすい。
それはもうお米からできているとは思えないほどフルーティで、正直びっくりなお酒です。
ふぅ、
言葉が出ない・・
そして待望の富山寿司
上にぎりをお皿で出してもらいました。
少しアングルを変えて。
うひょーっ!(心の声)
もうね、下手な感想は書きません(書けません)
百聞は何とか言うでしょ。
食べてみて、現地で。
そして、2杯目も店員さんに選んでもらった銘柄。
羽根屋の出羽燦々
勝駒のようなフルーティさには少し欠けるけど、逆に芳醇な香り。
軽やかではあるけど、どっしりした土台も感じられるお酒。
じっくりとちびちび飲みたいお酒。
少しだけ辛口
お寿司の合間に一口含めば、ネタの風味が一層口いっぱいに広がり、そしてリフレッシュ。
お寿司と日本酒、素晴らしい食文化です。
ビバ、日本!
お腹も心も満たされて、ホテルへ帰ります。
本当に来てよかった~
教えてくれたホテルスタッフに感謝です。
でも一つだけ後悔。
”特上”にぎりにしとけばよかったー!
最後は夜の路面電車の車窓から。
古い路面電車の重そうに動く音と雰囲気が好きです。
富山の街を走り抜けます。
金曜日の夜にしては人通りが少ない気がする富山の街。
ホテルの前を通り過ぎ、富山駅前の交差点を曲がっていきます。
終点の富山駅に到着。
富山駅から先は、岩瀬浜へ行く路線に接続します。
時刻は22:30。
今夜は良い夢が見られそう♪
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