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山陰~北陸・日本海沿いの旅7(時間つぶしに困った編) [きまま旅]

ホテルだと寝付けないことってありませんか?
寝付いてもちょくちょく夜中に目が覚めるとか。

自分は結構あるのですが、多くの場合は枕が原因だと思うのです。
いわゆる枕が変わると眠れない質(たち)
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(写真は一部加工してあります)


鳥取で泊まったニューオータニの部屋には大きい枕と小さい枕が用意されていたのですが、そのどちらもあわなくて..
柔らかくてぼふっと埋まる感じの枕なのですが、自分はこのての枕が少し苦手だったりします。

そこでフロントに低めの枕をリクエストしたら、持ってきてくれたのが低反発枕。

この低反発枕がものすごく快適で、フィット感が抜群、高さもジャスト!
おかげですごく快眠できたのですよ。
低反発枕 最高!

で、帰ってきてさっそく低反発枕を買ってみたのですけど。

なんか違う・・

あのフィット感と抜群の寝心地の良さが再現されない。
やっぱり良いものはお金出さないとだめなんですかね..



前日までの天気とはうって変わり、どんよりとした空模様です。
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朝7時半、鳥取駅

駅構内はまだ人がまばらですが、みんな傘を持っている。
降るのか? 嫌だなあ・・
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おや??
コンコースの向こうのほうにある、あのお店はもしかして駅弁屋さん?

創業明治四十三年、アベ鳥取堂。
朝7時半の開店みたいで、開店直後でした。運よく見つけられて良かった~
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元祖かに寿司の看板に「かに祭り」のポスターときたもんだ。
これでもかの ”かに推し” じゃないですか!

かに祭り。あぁ、なんと良い響き♪
抵抗できるわけもなく(抵抗する必要はありませんが)引き寄せられちゃいます。

美味しそうな駅弁がたくさん並べられており、選り取り見取り。
さすが開店直後だけあり、すべての駅弁が揃い踏み。
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でも、「かに祭り」なんだから、かに系の駅弁一択でしょう。

一番高いのはお好みかに寿司で1,800円
次が、かに幕の内で1,750円
とりあえずこの2つは高いからパスして

残るは、かに寿し1,480円(左上)か、かにめし1,500円(右下)の2つ。

かに寿しには「鳥取の名物駅弁、人気No.1」のポップが。
そう言われると、つい手を伸ばしそうになってしまうじゃないですか。

しかしそうはいきません。自分の直感に従い、かにめしにしました。
かに寿しは前日に食べたし(違うものだけど)、なによりかにの形をした弁当箱がいい!
それにかにめしのパッケージの絵に惹かれました。


では、かにめし持って鳥取駅のホームに上がりましょう。
平日の朝にしては人がまばらです..
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架線がないからすっきりです。

この日は日本海沿いに福井県まで移動する予定。
先発は4番線の智頭行ですが、こちらは因美線なので乗れません。
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折り返し8:06発の浜坂行きがホームに入ってきました。
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しかし、鳥取駅はたらこ色のキハ47たくさんいます。
この光景をいつまで見られることでしょう。


浜坂行は通学の高校生が多くて、車内は結構な混み具合。
鳥取駅を出て山間部に入ると雨が強く降ってきた・・
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途中の岩美駅で高校生を含めたほとんどの乗客が下りると、車内は数人の乗客だけになります。
駅を出てしばらくすると日本海が見えてきました。
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鳥取から約30分、東浜駅に到着。
無人駅なので運転士さんに切符を見せて途中下車をします。
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曇空のせいか、たらこ色が自然な発色です。
いつのまにか雨もあがり、少し明るくなってきました。
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列車が去ってしまうと、誰一人いなくなります。
他に列車から降りた乗客が一人いましたが、足早にどこかへ去ってしまい辺りに人影はありません。

ホームからは少しだけ日本海が望めます。
曇っているので、空なのか海なのかはっきりしませんけど。
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山陰の海と山に挟まれた小さなローカル駅

駅前の道路にも車はほとんど走っておらず、天気と相まって静けさが余計に助長されるよう。

むしろその静寂が意識を聴覚へと向けさせるようです。
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少し歩いて海まで行ってみましょう。

徒歩数分。いや、ものの1分で日本海
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晴天の青い日本海もいいけど、灰色の空と鉛色の日本海も趣があります。
人も、船も見当たらず、動くものは波だけ。
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また雨がぽつぽつと落ちてきました。
降ったり止んだり。
はっきりしない天気。

いったん駅に戻ろう。

駅に戻ると、ぽつんとバスが一台止まっていました。
町営バスのようです。
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東浜駅は特に何があるわけでもないのですが、駅そのものが特徴的です。
じつはこの駅、JR西日本のクルーズトレイン「瑞風」の停車駅なんですね。
だからなのか、駅前の郵便ポストも瑞風カラーの深緑色に金色の帯。
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こんなローカル無人駅なのに、不釣り合いなほどの現代デザインな駅舎はそのためです。
コンクリート打ちっぱなしの壁と全面ガラスの組み合わせ。
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エントランスの天井は鏡張り。
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(写真は一部加工してあります)
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おっ、ちょうど鳥取方面行の列車が来ました。
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誰が撮っても写真の構図は同じになりそうですが、やっぱり晴れた日に来たい駅です。
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乗降客はいませんでした。

鳥取方面を望む
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ひとつ問題があって、一度列車を降りてしまうと1時間半は待つことになります。
晴れていれば海辺を散策でもして過ごせますが、天気が悪いとそうもいきません。
近くにカフェのような店舗もないようですし、時間を持て余してしまい消化するのが大変。

時刻表より少し遅れて到着したのは、10:13発の浜坂行。
やっと来た〜
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東浜を出るとすぐに県境を越え、兵庫県に入ります。
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東浜から3駅で浜坂駅。
降りたホームの向かい側、10:30発の城崎温泉行に乗り換えます。
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浜坂からしばらく内陸部を通りますが、山あいのトンネルを抜けるとある有名な駅に到着します。

餘部(あまるべ)駅です。
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あの餘部鉄橋事故のあった場所です。

雨にもかかわらず、ホームの端には多くの人がいました。

現在の鉄橋は新しく架け替えられたものですが、並行する旧鉄橋跡は一部歩けるようです。

天気が良ければ途中下車したかったのですが、あいにくの雨模様なのでやめます。
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駅を出ると、長さ310mの餘部鉄橋をゆっくり渡って行きます。

その高さ、41.5m

山側も
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海側も
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どちらを見てもその高さが実感できます。

ここでも列車はスピードを落としてくれるのですが、それでもあっという間に通過してしまいます。

車内では観光客とおぼしき人は立ち上がって、それこそ窓にへばりついて見ているのですが、日常的に利用している地元の方々は興味なさげ・・

そのギャップが面白い。
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ほどなくして鎧(よろい)駅に到着します。
餘部駅と香住駅の間にある、山肌にへばりつくようにある小さな駅。

駅の下には小さな漁村があり、天気のいい日にはその眺望が楽しめる(らしい)
餘部駅もこの鎧駅も一度ゆっくり訪れてみたい駅です。
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空はますます暗くなってきます。
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兵庫県内の山陰本線はトンネルが多いです。
鎧駅もそうでしたが、トンネルとトンネルの間にある小さな漁村の駅、柴山駅。
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対面のホームは使われていないのか、途中で線路が途切れています。
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列車は兵庫と京都の県境あたりから内陸部へと入り、きっかり1時間で終点の城崎温泉駅に到着しました。
ここでまたまた乗り換えです。

あ、こっちじゃなかった..
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11:40発、福知山行の普通列車
これで2駅先の豊岡まで移動します。

久しぶりの電車ですが、なんだかモータの音が煩いなこの車両。
ディーゼルのほうがよほど静かに感じます。
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電車になったということは、この先はもうタラコ色のディーゼルに乗ることはないのか。
ちょっと残念です。
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温泉の駅なので、電車内には昼間っから日本酒飲みながら出来上がってる敬老グループがおりまして。
まあ迷惑かけているわけじゃないから別にいいんだけど、酒臭いの・・

城崎温泉を出ると山陰本線は円山川に沿ってどんどん内陸へと入っていき、福知山、亀岡を経て京都へ。
もう日本海とはお別れです。
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次の玄武洞という駅で対向列車待ちをしたのですが、下り列車が遅れていてなかなか発車しない。
やきもきしながら時計とにらめっこ状態。
なにせ、豊岡での乗り換え時間が6分しかないのです。

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