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山陰~北陸・日本海沿いの旅3(世界遺産編) [きまま旅]

サンライズ出雲を下車したらそのまま出雲大社へ。

行くかと思いきや、そうベタにはまいりません。

せっかくなので、もう少し先へ足を延ばすことにします。

そうとなれば荷物を少し減らして身軽になりたいので、一旦コインロッカーに荷物を預けたい。

出雲市駅のコインロッカーは改札の外にあるらしく、途中下車して改札を出なければなりません。


大屋根が印象的な出雲市駅の駅舎
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駅北口から出たら左手のほうにコインロッカールームがあります。

日中の行動ができる最低限の荷物を残して身軽になったら、再び改札内へ再入場します。


ホームに戻ってくるとサンライズ出雲はまだホームにいました。
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隣には岡山7:05発、出雲市10:10着の特急やくも1号がちょうど到着したところ。


サンライズ号は夜には東京へ戻って行きますが、しばしの休息のため車庫へ回送されていきます。
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乗客に見送られて車庫へと引き上げて行くサンライズエクスプレス。
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お疲れさん。


さて、ここからはこちらの列車に乗ります。
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10時19分発、益田行き普通列車。

1両編成のディーゼル車両です。


出雲市を発車し途中の小田駅を過ぎると、進行方向右手に見事なまでの青い日本海が望めます。
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出雲市駅からのんびり揺られること40分、大田市駅に到着しました。

ホームを賑やかに飾っているのは、石見神楽ののぼりです。
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ここ大田市駅は、世界遺産・石見銀山への最寄り駅でもあります。
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もちろん石見銀山へ行くためにやってきたのですが、アクセスするバスがしばらくありません。

うーん、時間がもったいないなぁ。

このあと出雲へ戻って出雲大社へ参拝に行き、さらに松江まで移動しなければならないのです。
出雲市からこちら側の山陰本線は列車本数も少なく、うまく時間を使わないと待ち時間で痛い
ことになりそうな予感がします。

しばらく脳内シミュレートした結果、石見銀山にはあまり長居できないことを弾き出します。
バスを待っていると観光時間がなくなりそうなので、ここは奮発してタクシーを使うことに。

バスでも少し時間がかかる道のりだけあり、タクシー代は痛いですが時間は貴重なのでね。
タイムイズマネーです。


というわけで、石見銀山・世界遺産センターにやってきました。
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ちなみにタクシー代は5060円でした。道中、料金メーターしか見ていませんでした。
できればバスで行くことをおすすめします..


じつはこの世界遺産センター、観光スポットというよりはビジターセンターです。

事前調べが足りず、ここに来れば観光できるかと思いましたが、そうではありません。

石見銀山は間歩(まぶ)と言われる坑道跡がある銀山地区、古い町並みが残る大森地区、
それと温泉街などをひっくるめた地域全体が世界遺産となっています。

見所が広範囲に散っているため、ここに車を駐車してバスで移動するのが基本のようです。

でも電車組は大森代官所跡に直接行ったほうが効率的だと思います。

世界遺産・石見銀山は、ちゃんと見ようとすると少なくとも一日がかりです。

いきあたりばったりだと私のように観光効率がだいぶ悪くなるので下調べが重要ですね。

世界遺産センターで30分ほど時間を潰し、大森代官所跡行きのシャトルバスで移動します。

それでも日曜日というだけあり、バスは満員御礼。

だてに世界遺産ではありませんね。(失礼)


大森・代官所跡でバスを降りたら、古い町並みを散策しましょう。
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バス停近くにレンタサイクルもあり、間歩(坑道)のある銀山エリアに行く場合は歩いて行くか、
ここで自転車を借りた方が良いようです。私は時間の都合上、間歩へ行くのは断念しました。

信用金庫などもあるのですが、景観に溶け込むように古いデザインにしていたりします。
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普通に人々が生活している町です。歩いているのはほぼ観光客ですけど。
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奥のお寺の屋根瓦がきれいです。
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こっちもお寺かな? ちょっと登ってみましょう。(観世音寺)
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いい天気です。11月終盤にも関わらず、少し歩くと汗ばむくらいの陽気。

家々の赤茶色の瓦は島根地方に多く見られる石州瓦で、この石見地方が原産らしいです。
日本三大瓦のひとつに数えられ、水分を通し難く雪の多い寒冷地に向いているそう。

なるほど、この美しい風景は機能美でもあるわけですな。
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みなさん思い思いに散策していますが、私はササッっと見て回ります。

何しに来たの? という程度しか滞在しませんでした。
ホントは間歩まで行きたかったのですけど..

ここが公共交通機関利用者の辛いところ。

大森代官所跡にはバス停が2箇所あり、世界遺産センター方面はバス転回場にバス停があります。

それでセンターに戻ろうと考えていたのですが、少し離れた道沿いにもバス停があるのを発見。
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なんと、世界遺産センターから大田市駅行きのバスはここを通るらしい。

ちょうどよかった、世界遺産センターには戻らず、ここから直接大田市駅まで戻ろう。

12時52分から13時57分発にかけて、なぜかこの時間帯だけ頻繁に発車するようです。

よし12時52分に乗ろう!


ふと、バス停の向かい側、なにかの石碑があることに気が付きます。
なんとなく視線を感じるような・・ (実は写っています)
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ズーム!

にゃんこ!
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あ、怖いものだと思いました?

まぁ、そもそもブログ主がホラー苦手なのでね・・


時間潰しのにらめっこをして遊んでいると、時間より早くバスがやってきました。

普通の路線バスが来ると思っていたら、山あいの細い道路には似つかわしくない立派なバス。

??なんか不安だったので運転手に聞いてみると、12:47の高速バス、特急・石見銀山号でした。
大田市駅にも行くとのことなので、このバスに乗っちゃいました。
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よくよく見ると、時刻表の下に高速バスの時刻表も貼ってありますね。
気が付かなかった。。


バスに乗車すると運賃表示はすでに21番。

どうやら広島からやって来る高速バスらしく、1番の運賃は3450円となっています。

なので、ちゃんと整理券を取らないと大変なことになりそうです・・


バスに揺られること約20分、大田市駅に戻ってきました。とても快適でした。
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大田⇦⇨広島の高速バス「石見銀山号」

運行本数は少ないですが、この高速バスも世界遺産センターと大森代官所跡には停車します。


大田市駅からは、あらかじめ買っておいた復路の長距離切符で移動していくことになります。

自動改札は使えないので、まずは使い始めの「入場」スタンプを駅員に押してもらいます。

大田市駅の跨線橋ですが、現存する最古の鋳鉄製門柱とのことで、1890年帝国鉄道庁とのこと。

きれいに塗装がされているので歴史的価値を感じさせず、うっかり見落としてしまいそうです。
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出雲市までは特急で行くことにします。
大田市⇨出雲市まで、自由席特急券760円を奮発。

本当は普通列車で行きたいところなのですが、時刻表がこんな感じなのです。
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時刻は13時過ぎ。次の13時38分の特急に乗らないと時間ロスがすごいんです。


特急スーパーまつかぜ10号(益田⇨鳥取)が2両編成で到着しました。
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車内は程々の乗車率ですが、進行方向左の窓側に座れました。

特急列車なのですが、観光客向けサービスのためでしょうか、景観の良いところでは
スピードを落としてくれるので、絶景の日本海を十分に楽しめます。
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出雲方面、というか島根地方独特の赤茶色をした石州瓦が、海と空の青に映えてとても綺麗。
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正直なところ石見銀山を超ハイスピード観光するくらいなら、途中にある田儀という日本海の
すぐ目の前にある駅で降りて海辺でゆっくりしてたほうが有意義だったかもしれません。

あくまで個人的趣向です。石見銀山は一日かけてゆっくり見て回るのがベストですね。
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山口から京都までを結ぶ主要国道9号線(山陰道)と並走します。
中央に見える岬の少し手前が稲佐の浜です。その奥にこれから行く出雲大社があります。
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途中、何度かスピードを落として走ったにも関わらず、行きの普通列車の半分ほどの時間で
この日2度めの出雲市駅に降り立ちます。
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特急スーパーまつかぜ、ディーゼル列車なのにすごく快適でした。
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