山陰~北陸・日本海沿いの旅1(出発編) [きまま旅]
山陰から北陸まで日本海沿いを旅してみました。
季節はちょうど秋から冬へと移り変わるがごとく、旅の前半と後半で天気・気温が
ガラッと入れ変わる、まさに暦通りの季節感も楽しめました。
結構な数の列車に乗りましたので、半分乗り鉄旅の様相も呈した記事になっています。
かなり急ぎ足で廻ったため消化不良気味な感はありますが、旅した気分で読んで
いただければ幸いです。
旅の始まりは夜の東京駅
東海道線のある9番線ホームから
これでピンとくる方はかなりの旅好きとお見受けします。
10番線から東海道線下りの普通、特急が3~4分おきに発車していくなか、隣の9番線からは。
少し早めにホームへ上がったつもりだったのですが、もう列車が入線してくる直前でした。
みなさん、一斉にスマホやらカメラを構えます。
私も慌ててカメラを構えて撮ったので写真がぶれぶれです。 (>_<)
ご存知、サンライズ・エクスプレス。
2022年現在、日本で唯一残っている定期運行の寝台列車です。
デビューからすでに24年も経っているはずなのに、いまだ人気が衰えません。
かくいう私も初めてなので興奮度MAX!
高松行きの「サンライズ瀬戸」と出雲市行きの「サンライズ出雲」が連結されています。
あ、ちなみに瀬戸の方ですが延長運転なるものが実施されており、高松から更に折り返して
琴平まで運転されているようです。主に金曜・土曜ですが、この列車も行先表示は”琴平”と
なっておりました。
大阪寄りの7両が「サンライズ瀬戸」で、後ろの7両が「サンライズ出雲」です。
一日一往復しており、途中の岡山駅でサンライズ瀬戸とサンライズ出雲が離合します。
今回このサンライズ出雲でまずは「出雲市」駅を目指します。
サンライズ・エクスプレスは基本的には寝台料金がかかる予約制。
個室はシングルデラックス、サンライズツイン、シングル、シングルツイン、ソロの5種類。
それと個室ではないですが寝台料金のかからないノビノビ座席というタイプの席があります。
フェリーの雑魚寝タイプみたいな感じですけど、一応一人一人の空間が簡易的に分けられて
いるので、パーソナルスペースは確保されています。
リーズナブルに寝台列車で移動したいならこちらもありかと。
(念のため、乗客が乗り込む前に撮影していますよ)
では、ドアが開いたので乗り込みましょう。
っと!
予想以上に早く電車が入線してきたので慌てて大事なことを忘れていました。
朝食と飲み物を仕入れなければ。
夜に発車する寝台列車なので車内販売や食堂車はありません。(飲料自販機はあります)
なのでホームの売店でサンドイッチと飲み物を購入します。
kioskが遅くまでやってくれているのはサンライズのおかげなのか?
それでは、気を取り直して乗り込みましょう。
私が購入したのはシングルの個室寝台。
車両中央部が二階建てになっており、通路を挟んで両側に個室が並んでいます。
シングルのお部屋はこんな感じ。
大きな窓があり、レールと平行するようにベッドが備え付けられています。
私の部屋は2階だったせいか、天井から窓が曲面になっています。
頭上の狭さは多少ありますが、1階に比べると見晴らしは良いのでトレードオフですね。
室内には枕と掛け布団、就寝用のガウンとスリッパが用意されています。
枕元のパネルには目覚まし時計と照明のスイッチ、あと非常ブザーが備え付け。
ヒーターのつまみは回すとタバコ臭くなるので使いませんでした。
私はタバコを吸いませんが、禁煙が取れなかったので仕方なく喫煙です。
逆にいえば、人気のサンライズも喫煙であれば予約しやすのかもしれません。
ラジオのスイッチがありましたがサービス終了とのことで使用できませんでした。
ドアはオートロックではないため、自分で施錠します。
ちゃんと100Vのコンセントが付いていますので、スマホの充電もばっちりできます。
部屋から出るときはこの電子キーで4桁の暗証番号を入力してセットするとロックされます。
暗証番号は記憶されないので、部屋を出るたびにセットする必要があります。
いたずらして勝手にロックするような人間はいないと思いますが、部屋にいるときに外部から
ロックされてしまったとき用に、室内側には強制解除できるボタンがあります。
と、あれこれやっているうちに車掌が検札に来ました。
検札を終えてしばらくすると、突然、列車が動き出しました。
あれ、発車のアナウンスあったかな?
ホームの音が殆ど聞こえないので、唐突に動き出した感があります。
21:50 東京駅を定刻に発車しました。
旅の始まりを祝して乾杯。
少し落ち着いたところで少し車内を探索してみましょう。
同じ車両の端にあったシングルツインの個室。
しばらくの間ドアが開けっぱなしでしたけど、途中から乗車してくるのでしょうか?
通路の片側に個室が並んでいるタイプの車両。
シングルデラックスとツインです。
写真だと分かりにくですが、右側の入口が階段になっており上下個室に分かれます。
こちらはのびのび座席の車両
個室ではなく、フェリーの2等船室(雑魚寝)に近い感じでしょうか。
シャワーカードは早々に売り切れていました。
サンライズに乗る場合は家でお風呂に入ってから乗るのがベストです。
こちらはミニサロン
サンライズ出雲だと10号車、サンライズ瀬戸だと3号車になります。
基本的にはまったく同じ構成の7両編成がくっ付いて運行されているようです。
ミニサロンのある車両に自販機とシャワー室もあります。
自販機で売っている飲料の種類は少ないです。
暖かい飲み物はありませんでした。
まあ車両は暖房が効いているので寒くはないですが、冷たいものを欲するほどでもない..
通路はどこも狭いので、人とすれ違うときは階段を利用して退避します。
さて、あまりウロウロしても仕方ないので、お部屋に戻ります。
窓のシェードを下して用意されているガウンに着替えて寝る準備を整えます。
23時、小田原を通過します。
ここで翌朝の岡山到着前まで車内アナウンス中止の案内がされます。
23時26分、熱海駅に停車
興奮しているのかあまり眠くなりません。
広くはないけど、自分だけの移動する空間
ガラス一枚隔てただけで、日常という外界から隔離された非日常の空間
音楽を聴いたり本を読んだりするのさえ勿体ないと感じる贅沢な時間
まるで別の世界を見るように、ただ車窓を流れゆく景色を見つめます
サンライズの走る音が何よりも安らぐ。
もはやどこを走っているのかさえ分からない。
車のライトだけが、そこに道路があることを教えてくれます。
ふと、暗闇の中から突然、踏切の赤い灯が飛び込んできては過ぎ去ってゆく。
そしてひとつ、またひとつと駅を通過して行きます。
そのときだけ一瞬、日常の世界へと連れ戻されたような感覚を受けます。
湾曲した窓から上を見上げると、たくさんの星が見えます。
オリオン座もくっきりと。
おや? 写ってないな・・
さて、そろそろ寝ましょうか。
季節はちょうど秋から冬へと移り変わるがごとく、旅の前半と後半で天気・気温が
ガラッと入れ変わる、まさに暦通りの季節感も楽しめました。
結構な数の列車に乗りましたので、半分乗り鉄旅の様相も呈した記事になっています。
かなり急ぎ足で廻ったため消化不良気味な感はありますが、旅した気分で読んで
いただければ幸いです。
旅の始まりは夜の東京駅
東海道線のある9番線ホームから
これでピンとくる方はかなりの旅好きとお見受けします。
10番線から東海道線下りの普通、特急が3~4分おきに発車していくなか、隣の9番線からは。
少し早めにホームへ上がったつもりだったのですが、もう列車が入線してくる直前でした。
みなさん、一斉にスマホやらカメラを構えます。
私も慌ててカメラを構えて撮ったので写真がぶれぶれです。 (>_<)
ご存知、サンライズ・エクスプレス。
2022年現在、日本で唯一残っている定期運行の寝台列車です。
デビューからすでに24年も経っているはずなのに、いまだ人気が衰えません。
かくいう私も初めてなので興奮度MAX!
高松行きの「サンライズ瀬戸」と出雲市行きの「サンライズ出雲」が連結されています。
あ、ちなみに瀬戸の方ですが延長運転なるものが実施されており、高松から更に折り返して
琴平まで運転されているようです。主に金曜・土曜ですが、この列車も行先表示は”琴平”と
なっておりました。
大阪寄りの7両が「サンライズ瀬戸」で、後ろの7両が「サンライズ出雲」です。
一日一往復しており、途中の岡山駅でサンライズ瀬戸とサンライズ出雲が離合します。
今回このサンライズ出雲でまずは「出雲市」駅を目指します。
サンライズ・エクスプレスは基本的には寝台料金がかかる予約制。
個室はシングルデラックス、サンライズツイン、シングル、シングルツイン、ソロの5種類。
それと個室ではないですが寝台料金のかからないノビノビ座席というタイプの席があります。
フェリーの雑魚寝タイプみたいな感じですけど、一応一人一人の空間が簡易的に分けられて
いるので、パーソナルスペースは確保されています。
リーズナブルに寝台列車で移動したいならこちらもありかと。
(念のため、乗客が乗り込む前に撮影していますよ)
では、ドアが開いたので乗り込みましょう。
っと!
予想以上に早く電車が入線してきたので慌てて大事なことを忘れていました。
朝食と飲み物を仕入れなければ。
夜に発車する寝台列車なので車内販売や食堂車はありません。(飲料自販機はあります)
なのでホームの売店でサンドイッチと飲み物を購入します。
kioskが遅くまでやってくれているのはサンライズのおかげなのか?
それでは、気を取り直して乗り込みましょう。
私が購入したのはシングルの個室寝台。
車両中央部が二階建てになっており、通路を挟んで両側に個室が並んでいます。
シングルのお部屋はこんな感じ。
大きな窓があり、レールと平行するようにベッドが備え付けられています。
私の部屋は2階だったせいか、天井から窓が曲面になっています。
頭上の狭さは多少ありますが、1階に比べると見晴らしは良いのでトレードオフですね。
室内には枕と掛け布団、就寝用のガウンとスリッパが用意されています。
枕元のパネルには目覚まし時計と照明のスイッチ、あと非常ブザーが備え付け。
ヒーターのつまみは回すとタバコ臭くなるので使いませんでした。
私はタバコを吸いませんが、禁煙が取れなかったので仕方なく喫煙です。
逆にいえば、人気のサンライズも喫煙であれば予約しやすのかもしれません。
ラジオのスイッチがありましたがサービス終了とのことで使用できませんでした。
ドアはオートロックではないため、自分で施錠します。
ちゃんと100Vのコンセントが付いていますので、スマホの充電もばっちりできます。
部屋から出るときはこの電子キーで4桁の暗証番号を入力してセットするとロックされます。
暗証番号は記憶されないので、部屋を出るたびにセットする必要があります。
いたずらして勝手にロックするような人間はいないと思いますが、部屋にいるときに外部から
ロックされてしまったとき用に、室内側には強制解除できるボタンがあります。
と、あれこれやっているうちに車掌が検札に来ました。
検札を終えてしばらくすると、突然、列車が動き出しました。
あれ、発車のアナウンスあったかな?
ホームの音が殆ど聞こえないので、唐突に動き出した感があります。
21:50 東京駅を定刻に発車しました。
旅の始まりを祝して乾杯。
少し落ち着いたところで少し車内を探索してみましょう。
同じ車両の端にあったシングルツインの個室。
しばらくの間ドアが開けっぱなしでしたけど、途中から乗車してくるのでしょうか?
通路の片側に個室が並んでいるタイプの車両。
シングルデラックスとツインです。
写真だと分かりにくですが、右側の入口が階段になっており上下個室に分かれます。
こちらはのびのび座席の車両
個室ではなく、フェリーの2等船室(雑魚寝)に近い感じでしょうか。
シャワーカードは早々に売り切れていました。
サンライズに乗る場合は家でお風呂に入ってから乗るのがベストです。
こちらはミニサロン
サンライズ出雲だと10号車、サンライズ瀬戸だと3号車になります。
基本的にはまったく同じ構成の7両編成がくっ付いて運行されているようです。
ミニサロンのある車両に自販機とシャワー室もあります。
自販機で売っている飲料の種類は少ないです。
暖かい飲み物はありませんでした。
まあ車両は暖房が効いているので寒くはないですが、冷たいものを欲するほどでもない..
通路はどこも狭いので、人とすれ違うときは階段を利用して退避します。
さて、あまりウロウロしても仕方ないので、お部屋に戻ります。
窓のシェードを下して用意されているガウンに着替えて寝る準備を整えます。
23時、小田原を通過します。
ここで翌朝の岡山到着前まで車内アナウンス中止の案内がされます。
23時26分、熱海駅に停車
興奮しているのかあまり眠くなりません。
広くはないけど、自分だけの移動する空間
ガラス一枚隔てただけで、日常という外界から隔離された非日常の空間
音楽を聴いたり本を読んだりするのさえ勿体ないと感じる贅沢な時間
まるで別の世界を見るように、ただ車窓を流れゆく景色を見つめます
サンライズの走る音が何よりも安らぐ。
もはやどこを走っているのかさえ分からない。
車のライトだけが、そこに道路があることを教えてくれます。
ふと、暗闇の中から突然、踏切の赤い灯が飛び込んできては過ぎ去ってゆく。
そしてひとつ、またひとつと駅を通過して行きます。
そのときだけ一瞬、日常の世界へと連れ戻されたような感覚を受けます。
湾曲した窓から上を見上げると、たくさんの星が見えます。
オリオン座もくっきりと。
おや? 写ってないな・・
さて、そろそろ寝ましょうか。
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